大学にはさまざまな
バックグラウンドを持つ人がいる
ここまでのお話を読んでくださった方は、私はいつも全力でその時、その時を大切に過ごしており、のんびりした人生ではなかったことが伝わっているかもしれませんが、アメリカの大学生活ではさらに高校生活とは異なった必死さがあり、充実していました。
いざ大学に入学すると想像以上にいろいろなバックグラウンドも持った人が集まっていました。白髪のおじいちゃんやおばあちゃんくらいの年代の方、シングルマザー、シングルファザー、奨学金をもらって通う学生もたくさんおり、高校生活での環境の違いに少し驚きました。大学では貧富の差はもちろん、両親が離婚している家庭も多く、家庭環境もさまざまな人がさらにたくさん集まっていました。世間から見ると、私はBroken Family(離婚した家庭)で育ち、思春期でさまざまな環境にもまれてもがいているように周りから思われていると感じていました。当時の父の本音は分かりませんが、当時仕事も家庭環境も父は大変な中、娘の希望を聞いてアメリカに出したのは、アジア圏ではまだまだ貧富の差があり、北米への憧れや子供の将来を見据えて自分を思い切ってアメリカに出したと思います。
私は自分の家庭環境のこともあり、常に気を張って必死に過ごしてきましたが、大学生活でさまざまな境遇、バックグラウンドを持った学生と関り、人付き合いが広がる中で、家庭環境やスタイルは人それぞれ、複雑な家庭はもっとたくさんあると感じました。そう思うことができるようになり、親のことも受け入れられるようになり、家庭環境はそれぞれだし、“形”へのこだわりがなくなり、アメリカの個性を受け入れる環境で過ごす中で、やっとこれが“私”だと認めることができるようになりました。
次回は大学生活の続きをお話いたします。