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アメリカでの大学進学②

おしゃれして高校の
卒業パーティー プロムへ!

海外の卒業と言えば、映画やドラマでよく観るプロムを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。プロムは学年末に開催されるダンスパーティーで、女の子はお化粧をして新しいドレスを着て、みんな着飾って参加します。アメリカは普段ジーンズやTシャツのカジュアルな服装ですが、パーティーなどのちゃんとした場では、すごいドレスを着て、ある意味ヨーロッパよりも格好つけます。街中でかわいいドレスがそこそこの値段で売られており、「いつ着るの?」なんて思っていましたが、北米ではこのようなドレスを着て参加する社交の機会も若い時から恵まれているわけです。彼がいる女の子は、一緒に参加し、彼が生花でできたリストコサージュを持って当日迎えに来ます。プロムは、Freshman (フレッシュマン、Grade9)、Sophomore (ソフォモ、Grade10)、Junior (ジュニア、Grade11)、Senior (シニア、Grade12)の各学年末に行われますが、中でも高校卒業のシニアのプロムが一番大きなイベントです。私の時のシニア・プロムは、シニア・クルーズといって、船の中で盛大に行われました。

私は白と黄色のレースの’“Ballroom dress”を着て、当時付き合っていたアメリカ人の彼がリムジンをレンタルして迎えに来てくれました。アジアと違ってアメリカは中高生の恋愛はとてもオープンで、恋人がいる生徒にとってプロムは、ときめき、胸が高鳴る、ちょっと大人のイベントです。16、17歳の子たちにとって初めてのロングドレスにタキシード、ほんとに微笑ましいです。

いよいよ卒業!

The Athenian Schoolの卒業式はキャンパスの外で行われます。学校は国立公園の中にあり、キャンパスはすべて1階建てで、景色を遮るものもなく、広大な敷地は緑に囲まれてとても美しい環境です。そのような最高のロケーションで、卒業式は行われ、式には私の両親も日本からはるばる出席してくれました。

日本から出席してくれた両親も、無事に卒業したことをとても喜んでくれました。在学中は挫折したことも、親の反対を押し切って復学したこともあり、両親はずっと心配しながら私を見守ってきてくれました。こうして無事に卒業を迎え、この4年間ずっと近くで私を支えてきてくれた先生方への感謝の気持ち、そしてよく頑張ったと私のことを誇りに思ってくれました。私自身も、The Athenian Schoolでの4年間を振り返り、感無量でした。卒業式では特に仲の良かった美術とESLの先生がスピーチをしてくださいました。先生は、4年間の私の努力を見てくださっており、また文章を書くことが得意だった私に、「これからも書き続けてくださいね!」と、立派なノートをくださいました。The Athenian Schoolの先生方は6割くらいが学校の敷地内に住んでおり、毎日クラス外でも、週末でも触れ合う時間が多く、まるで家族のような環境で4年間を過ごすことができました。そんなアットホームな学校、先生方、そして一緒に頑張ってきた友達とのお別れはとても悲しく思いました。また、留学生として異国の地で、英語だけではなく、1人の立派な人として育ててくれたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。

次回はアメリカの大学生活についてお話します。

プロフィール
カナダ・バンクーバーで留学会社を経営しながら、
4歳と4カ月の2人の子育てをする母親です。中国人の母と日本人の父の間に生まれ、日本語、中国、そして英語のトリリンガル。中学2年生の時にアメリカに留学し、そのままアメリカで大学進学、就職しました。アメリカ留学での経験、海外での子育ての楽しいエピソードや困ったこと、日本との違いなど、現在私が経験していることもお伝えします。

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